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今日本人の2人に1人は癌にかかりますが、死因で言うと癌は3分の1になります。つまり癌になっても癌で死なず他の病気でなくなるということです。
いくら人間ドックを毎年受けても早期発見には役に立つかもしれませんが発癌自体は予防できません。予防は、①肝炎ウイルスやピロリ菌をやっつけること、禁煙、節酒、体重コントロール、適度な運動と②適切な栄養アプローチになります。前者は多くの方が実践されていると思いますが、適切な栄養アプローチを行えている人はごくわずかだと思います。発癌予防には抗酸化アプローチやビタミンAやビタミンDによる細胞の分化を正常化させることが重要になってきます。
次にもし癌になった場合、胃、大腸、乳癌などの固形癌はまず外科的切除になりますが、これは必要な治療と思います。しかし、術後の治療に問題が多いと考えています。予防的に抗癌剤や放射線治療を行うのはむしろ逆効果になっていることがあります。抗癌剤は胃や大腸などの固形癌(白血病などの血液癌には抗癌剤がよく効きます)は癌細胞の分裂速度が遅いのであまり効きません。小腸や骨髄などの分裂の速い臓器の方にダメージが来て白血球減少、嘔吐、下痢などの副作用が強くでます。しかし、骨髄や腸管は免疫を担う臓器なので、これらにダメージが与えられると免疫能が低下して癌を助長させてしまうこともありますので、抗癌剤はやめどきが重要になります。また抗癌剤の副作用を軽減させる栄養アプローチも行うべきですが外科医や腫瘍内科医はそういうアドバイスはしてくれません。
癌に負けないためには、ヘモグロビンやアルブミンを高めることが何より重要です。その他には、細胞の分化を正常に導く作用のあるビタミンAやビタミンDの摂取や正常細胞にダメージを与えない高濃度ビタミンC点滴などを併用すると標準治療だけよりも余命が長くなります。しかも、栄養療法による癌治療は、抗癌剤や放射線治療のような副作用がないので、生活の質を落とすこともありません。
抗癌剤治療の副作用でお困りの方や癌の再発が心配な方は、副作用のない癌治療について分子整合栄養医にご相談ください。