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男性よりも女性の方がうつ病を患う率は高く、男性の2倍ともいわれています。教科書的には、「男女差の原因は思春期における女性ホルモンの増加、妊娠・出産など女性に特有の危険因子や男女の社会的役割の格差などが考えられている。」と書かれていますが核心をついていません。ずばり原因は鉄欠乏があるかないかです。女性は生理で毎月鉄を失いますので、鉄欠乏に傾いている人が殆どです。そこに、不適切な食事(菜食中心、炭水化物中心)をする、子宮筋腫があり月経過多、などの要因が加わると鉄欠乏に容易に陥ります。
うつ病は脳内のセロトニンという神経伝達物質が減ることが原因とされています。セロトニンはアミノ酸・鉄・ビタミンB群などを材料に合成されます。月経で鉄欠乏に陥っている女性がうつ症状がでやすくて当然です。
gdmクリニックでうつ病の治療をしていますか?という問い合わせがあります。普通の心療内科ではなく栄養で治すクリニックですと答えると「じゃあいいです」と言って電話を切る人が少なからずいます。栄養不足でセロトニンの合成量が少ないのに、SSRIというセロトニン取り込み阻害する薬を使ってももともと体内に存在しているセロトニンが少ないので取り込み阻害しても濃度は高まりません。それどころか、様々な副作用がでて、それに対する薬が追加されあっというまに1日5~10錠以上の向精神薬を飲まないといけないはめになります。薬のせいで、からだはだるくなるし日中眠気も強く、なかなか社会生活が送れない状態になる人が少なくありません。せっかくgdmクリニックのHPまでたどり着いたのに、心療内科的な薬の治療の方に行くのはもったいないな、と思う次第であります。