blog
冬季うつのことを以前ブログに書きましたが、冬季うつは男性よりも女性に多いです。季節性うつに限らず、うつ症状そのものが女性に多いのですが、それはやはり栄養不足が関係しています。心を安定させるセロトニンも栄養からできています。アミノ酸・鉄・ビタミンB群などを材料として脳内で合成されます。昨日食スキップのことをブログに書きましたが、食スキップをするのは女性に多いそうで、アミノ酸・ミネラル・ビタミンがどうしても不足します。さらに生理のある年代の女性は生理で毎月大量の血液を失いますので、これまた鉄やタン白質が不足する原因になります。食事内容や月経の影響でどうしても女性はセロトニン合成が少なるなるのでうつ症状が起きやすいわけです。逆にこれらの栄養を適切量摂取すれば女性のうつ症状は治しやすいとも言えます。一方、男性のうつ病はなかなか治りにくいことが多いです。栄養不足が関係している人が少なく、仕事・対人関係などのストレスが原因にことが多いからです。
ちなみにうつ病の薬(SSRI:選択的セロトニン取込阻害剤)を飲んでも脳内でのセロトニンの産生は増えません。セロトニンの取り込みを阻害しているだけです。しかも、鉄は薬の解毒代謝に必要なので、鉄不足の人は薬の副作用が出やすくなります。自殺企図のある薬なのでアメリカでは注意喚起がなされています。
精神的なストレスがないのにうつ症状でお困りの女性は、心療内科ではなくまずは栄養療法医にご相談ください。原因は単なる栄養不足かもしれません。