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不妊治療の保険適応のメリットとデメリット

4月から不妊治療が保険適応されるそうです。金銭的に保険適応になると以前よりかなり楽になるので、体外受精をすぐやってみようと思う人が多いようです。gdmクリニックに通院中の患者さんの中にも今度人工授精をしてダメだったら体外受精をしようかと思う、という人がいました。不妊と診断されているカップルの多くは原因不明不妊症(機能性不妊症)です。卵巣、卵管、子宮、精子に問題は特にないけれど妊娠しない状態です。原因不明というのは産婦人科医が原因を知らないだけで、実は原因の多くは細胞・組織・臓器での栄養不足です。卵巣や精巣機能を健全に維持するにはビタミンAやD、亜鉛などが欠かせません。受精するにはエネルギーが必要ですが、エネルギー産生には鉄、ビタミンB群などが必要です。
飽食の時代ですが、多くの人は食事を空腹を満たすために摂ったり好きなものに偏ったりしています。また共働きの夫婦が多いので、できあいのものですませたりするケースも多いです。特に日本人女性はBMIが低い痩せの割合が先進国の中でもずば抜けて多く、組織・臓器レベルでの栄養欠損状態の人がかなりいます。
栄養不足のまま体外受精で妊娠すると、栄養の在庫が早々に尽きてしまい早産になってしまいます。原因不明不妊症の場合は、いきなり体外受精をせず、まずは基礎栄養力をつけて自然妊娠にトライした方がいいです。栄養アプローチをしっかりすることは、赤ちゃんのためになるだけでなく母体のためにもプラスになります。
原因不明不妊症と診断された方は是非ご相談ください。