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プラントベースミート(代替肉)の栄養価は?

植物から作った代替肉や魚が最近注目されています。世界人口の増加、牛や豚を飼育するのにたくさんのエネルギーを使うこと、牛のげっぷがメタンガスの最大の発生源になり地球温暖化を促進させていること、脱動物搾取、といった理由からだそうです。
岡山の地方のスーパーではまだ代替肉にお目にかかったことはないです。そういったコーナーは既にあるのかもしれませんが、買い物に行くときに見るコーナーは決まっていますので見ていないだけかもしれません。なので味に関してはよくわかりません。気になるのは栄養価です。人間の細胞は20種類のアミノ酸からできていますが、そのうち9種は必須アミノ酸と言って体内で合成できないので食事から摂取しないといけません。今は一般的に使われていませんが、プロテインスコアと言って必須アミノ酸の配合バランスを見る指標があります。プロテインスコア100なら全て食事中に含まれている必須アミノ酸を利用できます。ちなみに卵が100、魚が90ちょい、肉が80ちょい、大豆が54と大豆ががくんと低下します。つまり大豆は利用できない必須アミノ酸が4割以上あるということで、非常に利用効率が悪い食材です。代替肉の多くは大豆から作られているので、メチオニンという必須アミノ酸を追加しなければ代替肉のプロテインスコアは低いままということになります。
必須アミノ酸の配合も重要ですが、代替肉だとヘム鉄・亜鉛・ビタミンB群・ビタミンAなども不足するはずです。代替肉を食べる場合は、不足している栄養素をサプリメントなどで補充するのが望ましいです。