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手術でがんは切除できても、進行具合によっては画像検査ではわからない微小がんが残っていることがあります。とくに乳がんは、手術から10年くらい経って残存がんが大きくなってくることがありますので、ごく早期の乳がん以外は全身にがんがちらばっている可能性を念頭において術後治療にあたるべきです。
再発がん(微小残存がんの顕在化というか増大というのが正しいのかもしれません)の治療は難渋しますので、とにかく術後早期に微小残存がんをたたいておくことが重要です。具体的にどうするかは、〇副作用軽減の栄養アプローチをしながら適度な回数の抗がん剤治療を行う、〇乳がんの場合は局所の放射線治療よりもホルモン療法を行う、〇分化誘導やアポトーシス(がん細胞を自殺に追い込む)など目的とした栄養療法を行う、〇ヘモグロビンやアルブミンを高値に保つ、〇術後半年は高濃度ビタミンC点滴を行う、などをお勧めしています。
とにかく早期に手を打っていた方が効果がでやすいです。がんと診断された場合は、早めにご相談ください。