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ネットで自分の症状が副腎疲労症候群と同じだ、自分は副腎疲労症候群ではないか?と言って受診される方が結構います。しかし、副腎疲労はレアな疾患なので、だいたい患者さんの自己診断は外れという結果になることが多いです。電話の声、予約の電話をかけてくる時間帯、診察室での表情などで、この人は副腎疲労の可能性は低いな、というのが最近では分かるようになりました。副腎は頑張り屋さんなのでそう簡単にはへこたれません。かなりの精神的なストレスが長期に渡って持続しなければ副腎は疲弊しないと思います。
疲労感を感じる病態としては圧倒的に鉄欠乏や機能性低血糖が多いです。これらのコモンな疾患の診断をすっとばして、唾液中コルチゾル検査やリーキーガット、重金属中毒、遅延型アレルギー検査をするクリニックがありますが、まずは栄養解析が最初にすべき検査だと私は思います。