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アルツハイマー病の新薬

アメリカの製薬会社と日本のエーザイが共同で開発したアルツハイマー病の新薬が、アメリカのFDA(食品医薬品局)が治療薬として承認されたことが先日大きな話題になっていました。エーザイの株に買いが殺到して値がつかなかったとのこと。新薬のアデュカヌマブは、アルツハイマー病の原因である脳内のアミロイドβプラークを減少させる初めての薬だそうです。しかし、壊れてしまった脳機能はこの薬では改善しません。また薬価がべらぼうに高いので気軽に使えそうにありません。
アミロイドβは、歯周病菌によってカテプシンBという酵素が増え、アミロイドβの受容体が増えることによって、発症することが明らかになったことが去年話題になっていたと思います。新薬を使う以前に、まず歯周のケアをしてアミロイドβをたくさん作らせない方が根本的な対策だと思いますし、コストも安くてすみます。認知症の他の原因としては、酸化も大いに関与していると思われますので、抗酸化アプローチを若いうちから心がけることも重要だと考えます。