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結婚して間もなくすればすぐに子どもができると思っている人が多いと思います。しかし、結婚して数年経っても妊娠しない場合、ひょっとして自分は不妊症なのかもと心配になり婦人科を受診します。卵管、卵巣、ホルモン値、精子などを調べても「特に異常なし」と診断される人が多いです。まずはタイミング療法を試み、何回か失敗すると人工授精、その後は体外受精を勧められます。体外受精は、採卵しないといけないので女性に負担がかかります。また費用も1回30~70万円と高額です。成功しようが失敗しようがお金がかかります。しかも体外受精をすればすぐ着床するわけではなく、多くの人が何回も失敗されています。そして、他に何かよい治療方法はないかと調べてやっと栄養療法にたどり着きます。
卵管、卵巣、子宮、精子などに問題がなくても妊娠しない場合、機能性不妊症とか原因不明不妊症という診断名がつきます。原因不明と言いますが、分子整合栄養医学的には大半の場合、背景に細胞の栄養不足が潜んでいると考えています。妊娠するにはエネルギーが必要ですが、ミトコンドリアでのエネルギー産生には鉄・ビタミンB群などの栄養が欠かせません。子宮内膜、ホルモンも栄養でできています。現代日本は飽食ですが、実は日本人女性は栄養欠損の人が多いのです。ダイエット志向、炭水化物中心の食事などで多くの女性が隠れ栄養不足状態です。
不妊治療の順序としては、卵管・卵子などに器質的異常がない場合はまずは栄養療法をすべきなのです。妊娠にはタイムリミットがあります。卵巣の中の原子卵胞の数は年々減っていきます。できるだけ早期に栄養アプローチをすることで妊娠の確率が大幅にアップします。また栄養療法の良い点は、通院を殆どしなくていいので仕事と両立できること、母子ともに元気に出産を迎えられる、皮膚がきれいになる・疲労が改善するといったおまけもついてくる、などが挙げられます。
機能性不妊症(原因不明不妊症)と診断された方は、まずは栄養療法を行うことをお勧めします。