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栄養療法は、栄養の容量依存性に治療効果がでますので、少ない摂取量では殆ど治療効果は期待できません。細胞の分子濃度=栄養状態が本来あるべき濃度に是正されて初めて細胞・組織・臓器の営みが正常化してきますので、少ない摂取量では営みは正常化しません。ですから少量ではいくら長い期間摂取しても殆ど意味はありません。ネットなどで栄養の摂取基準や過大摂取の弊害について書かれているのを見て、私の処方量が多すぎると心配される人が時々います。天然の栄養素を経口摂取して小腸から吸収させる場合、過剰の心配をする必要はありません。鉄の静脈注射やキレート鉄の内服では過剰になることはありますが、私が処方した栄養でこれまでの患者さんを血液データでフォローした経験上(17年間)、過剰になったことはありません。それよりも、なかなか血液データが改善しないケースの方が多いくらいです。
不足が症状や病気の原因なので、気にすべきなのです。特にある程度年齢の高い女性の不妊症の場合、タイムリミットがあるのでのんびりはしていられません。私の処方量は多く感じるかもしれませんが、長い目で見ると量を確保する方が早く効果が得られて結果的にコストも少なくて済みます。とにかく細胞の分子濃度が是正するまでしっかり飲む(血液データが改善されるまで)が重要です。