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心療内科の薬を飲む前に

うつ症状・不安などを主訴に来院される女性が多いです。しかし、既に心療内科で薬を処方され飲んでいる人が少なくありません。しかも、初診の時よりも投与される薬の種類、数が大幅に増えているケースが多いです。私の考えるよい治療とは、薬の処方で症状がよくなり減薬していき最終的には薬がゼロになることだと思っています。しかし、心療内科の治療は、真逆で、通院すればするほど薬の種類を量が増えるのです。これは治療がうまくいっていないということを意味します。抗精神薬は副作用が多く、薬を飲むことで余計に調子を崩すことがあります。不調を訴えると新たな薬が追加されたり、副作用を抑えるための薬が追加されたりするので、あっという間に1日5錠~10錠ほどの薬を飲む羽目になります。
女性のうつや不安は、栄養欠損が背景にあることが殆どです。なぜなら、月経のため鉄欠乏に傾きやすいこと・不適切な食事やダイエットをしている人が多いこと、などがあるからです。精神を安定させる神経伝達物質もアミノ酸・鉄・ビタミンB群などから作られます。
最初から栄養療法を受けていただいていればすぐ症状が改善していたと思われるケースが少なくありません。しかし、心療内科の薬を飲んでしまってからでは、治療にてこずることがあります。理由は、抗精神薬は依存性が強いもの断薬症状がでるものが多いため、薬を止めてもらおうとしても依存性と断薬症状のためになかなかすんなり止められないのです。
栄養療法はまだ認知度が低いため、うつ症状や不安などの治療の第一選択にはなかなかなりえません。少しでも多くの方に、精神の安定にも栄養が重要であることを認識していただきたいです。