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栄養療法を成功させるにはドーズレスポンスが重要になります。細胞の分子濃度を適正な状態に戻さないと代謝が正常化しませんので、摂取する量(ドーズ)が少ないとだめです。市販のサプリメントは治療用に設計製造されていませんので、含有量が少ない、吸収しにくい、配合がよくない、などの問題があります。よくアメリカ製のサプリメントをネットを買って飲んでいる人がいますが、そういう人の血液検査をしてもだいたいデータはよくないです。アメリカ製のものにはヘム鉄がなくキレート鉄か無機鉄です。レチノール(ビタミンA)は天然のものはなく合成です。飲んでもいいのはビタミンB群とビタミンCくらいでしょう。
吸収率、安定性、栄養同士の反応・競合などを考えて設計製造すると、どうしても作業工程や手間がかかるのでコストは高くなってしまいますが、きちんと治療効果を出すためには欠かせないものです。いくら分子整合栄養医学的な血液検査をして症状の原因となる不足栄養素を同定しても、摂取するものがいいものでなければ治るものも治りません。栄養療法医が処方するものなら安心かというとそうでもなく、本当にいい栄養素を処方している分子整合栄養医はあまり多くないのです。