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初診の患者さんには問診票にお困りの症状、既往歴、家族歴、などを記入してもらいます。お困りの症状のことを専門用語で「主訴」といいます。症状がいつから生じているか、起きる時間帯があるか、症状の持続時間、今までそれに対して何か治療をうけたことがあるか、生理周期と関連があるか、食事摂取と関連があるか、などを尋ねます。患者さんの言った中に診断のヒントがたくさん隠れています。主訴がはっきりしないと、血液検査の項目も選べません。血液検査項目は膨大な数があるので、すべて実施するわけにはいきません。症状や疑わしい疾患から検査項目を選択するわけです。主訴を詳しく教えてくださることが、診断治療に役立ちますので、是非とも病院を受診される場合は、主訴をしっかり書かれることをお勧めします。経過が長っかたり複雑だったりする人は、ご自分で症状や経過を書いて持ってきてくれる人もいますが助かります。