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うつ症状でお困りの人が多いです。日本人の10人に1人近くがうつ病を罹患するそうです。うつ症状に対する治療は圧倒的に向精神薬で行うことが多いです。しかし、女性のうつ症状の多くは栄養欠損が背景にあります。うつ病は、脳内のセロトニンという神経伝達物質の減少が原因とされています。心療内科ではSSRⅠ(選択的セロトニン再取り込阻害剤)を投与して脳内のセロトニン濃度を高める治療を行います。しかし、セロトニンも栄養から作られます。アミノ酸・鉄・ビタミンBなどを材料として合成されます。月経のある年代の女性は毎月経血で鉄やタンパク質を失っていますので、鉄・タンパク質不足に陥りやすい状態にあります。そこに、不適切なダイエット、マクロビなどを行うとさらに栄養欠損が深刻になり、セロトニンをちゃんと合成できなくなります。セロトニンの絶対量が少ないのにSSRⅠを投与しても脳内のセロトニン濃度はあまり増えず、治療効果もでません。鉄欠乏が背景にある患者さんのうつ症状に対しては薬物療法ではなく、セロトニンの材料を補充する栄養療法の方が根本的な治療かつ副作用がなく安全です。
うつ症状で心療内科の薬を飲んでも症状が改善しない方、薬の副作用で逆に調子を崩した方、などは栄養療法を受けられてみてはどうでしょうか?