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初診の患者さんには、どんな食事をしているか尋ねます。パンや麺類の摂取が多いかどうか、甘いものをよく食べるかどうかを知りたいからです。ある患者さんはパンは食べますが全粒粉のパンしか食べません、というので、意識高い系の人なんだなーと思いつつ、念のためにに「じゃあ、甘いものなんかは食べませんよね?」と尋ねると、「いえ、チョコレートを毎日結構な量食べます。」とのこと。どうやら甘いものが止められないので、罪滅ぼしのために白いパンではなく全粒粉のパンにしていたようでした。成人男性の慢性疲労の原因として機能性低血糖の頻度が高いです。低血糖症による疲労感を治すなら、チョコレートを絶対にやめなければいけません。いくら全粒粉のパンを食べてもチョコをたくさんたべていては血糖値は安定しません。
血糖が下がってしまうと猛烈に甘いものが食べたくなりますが、白米を毎食1膳とおかずをしっかり食べる、おなかがすく前にゆで卵やチーズ、豆などの糖質の少ない間食をする、といった工夫で低血糖を予防できますし、甘いもののバカ食いも治まってくるはずです。