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もう2月も1週間を切りました。あと1か月ちょっとで新年度になります。4月から学年が上がる人、中学生になる人、高校生になる人。せっかくのスタート時期に学校に行けないのはつらいことだと思います。朝起きられない、身体がだるくて動けない、頭痛がする、意欲が湧かない、こういった症状で小児科を受診すると、たいてい「起立性調節障害」という変な病名をつけられて血圧を上げる薬を処方されます。しかし、薬を飲んでも症状は改善しません。起立性調節障害と診断されるのは、主に思春期の児童生徒です。思春期には急激に背が伸びますが、成長には大量の栄養素が必要となります。体格が大きくなるということは、骨が伸びる、循環血液量が増える、筋肉量が増える、ということです。そのためには鉄、タンパク質、ビタミンB群、亜鉛などが必要になります。そのため、思春期の児童生徒は鉄欠乏に陥りやすいので。朝起きられないのは血圧のせいではありません。エネルギー産生がうまくいかないためです。ですから昇圧剤では症状は改善しません。エネルギー産生をスムースにしてやる栄養アプローチが重要なのです。
4月の新学期が始まるまでにあと1か月半ほどあります。今から適切なアプローチを行えば、小児科の治療で改善しなかった症状がよくなる可能性が大です。そのためには、栄養状態を知る分子整合栄養医学的な観点での血液検査が必要になります。