即効性はありません

栄養療法は原因を正す治療方法なので症状改善には少し時間がかかります。一方、薬による治療は症状を抑えるものなので比較的早く症状は改善します。鎮痛剤などは数時間で効き目がでます。例えば朝起きられない児童生徒さんの場合、鉄不足や低血糖が原因のことが多いので、鉄の貯金が増える、血糖の乱高下が治まる、という状態にならないと朝起きられるようになりません。特に鉄は吸収されにくい栄養なので鉄の貯金が増えるには１か月以上はかかります。ストレスの多い子は栄養の吸収が悪いですし、生理が始まっている女子も経血で鉄を失うので容易に鉄の貯金は増えてくれません。
栄養欠損で起きている症状は、適切な栄養アプローチをすれば基本的には治りますので、すぐに症状が改善しないからと言って栄養摂取を諦めないでいただきたいです。