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普通のクリニックではありません

栄養療法はオーダーメイド治療なので、同じ症状でも原因が違うと栄養アプローチも違ってきます。ですから、流れ作業式の診療では無理で、問診や血液検査の説明に時間がかかります。また、胃や大腸の内視鏡検査も行っていますが、これも時間がかかります。そのために完全予約制にしています。HPにも詳しく書いているつもりですが、普通のクリニックだと思って一般的な薬物療法を希望されて予約の電話をされる方がいます。初めて受診される方には、栄養療法をしている旨を告げますが、栄養療法って何?みたいな反応をされます。理解できない方には「普通の内科(皮膚科、心療内科)ではありません。不足栄養素の補充で治療します」と説明して一般的な薬物療法をしている医療機関を受診してもらうように案内しています。ただ、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、逆流性食道炎、胃潰瘍などは薬による治療が必要なので、gdmクリニックでも薬を処方しています。内臓脂肪蓄積が原因による糖尿病や高血圧症は、脂肪を減らせば治りますが、そうでない場合は薬でコントロールするしかありません。
薬による治療は、根治を目指すものではなく殆どが症状を抑えるだけの対症療法にすぎません。慢性疲労、うつ症状、起立性調節障害、皮膚炎、湿疹、不妊症などは細胞の分子濃度の乱れ(栄養欠損)が原因です。ですからこれらを根本的に解決しようとするには、栄養療法しかありません。栄養欠損が原因で起きている疾患や症状に対しては、多少コストと時間がかかっても、根本的に治す栄養療法の方を私はお勧めします。
師匠は常々「栄養療法はいずれ医療の王道になる、しかしパラダイムシフトが起こるには何十年もかかる。」とよく言われていました。このような治療は実践しているのは異常?マニアック?なクリニックかもしれませんが、いずれ栄養療法が治療の第一選択になる日が来るかもしれません。