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加齢性黄斑変性症

モノを見るときに重要なはたらきをする網膜の中心部で視細胞が密集している場所を黄斑と言います。加齢性黄斑変性症とは、黄斑という組織が加齢とともに変性し、モノがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、視力が低下するなどの症状が出る病気のことです。加齢黄斑変性は、糖尿病性網膜症や緑内障とともに、失明を引き起こす病気として注意が必要です。以前は欧米人に多い病気と言われていました、最近では日本人にも増えてきています。
黄斑は、ルテインとゼアキサンチンというカロテノイド(ビタミンAの一種)でほぼ構成されています。活性酸素や栄養不足などが原因でこの黄斑が変性していきます。カロテノイドは脂溶性のビタミンなので、脂ものを避けすぎると吸収が低下して不足します。予防・治療としては、ルテインとゼアキサンチンをしっかり摂取する、適度に脂を摂取する、ビタミンCやビタミンEなどによる抗酸化アプローチを行う、ビタミンAの利用にタンパク質や亜鉛が必要なのでこれらをちゃんと摂取する、などになります。