blog

更年期と似た症状を呈する鉄欠乏

40歳後半から50歳前半にかけて女性は閉経することが多いです。この時期に倦怠感、うつ、いらいらなどの症状がでると、更年期の症状だと思い込んで婦人科を受診する方が少なくありません。更年期による症状と思われますのでホルモン補充療法をしましょう、と言われ女性ホルモンを処方されるケースが多いようです。ごく短期間のホルモン補充ならあまり問題はないでしょうが、何年にもわたって女性ホルモンを摂取すると乳がんのリスクが高まります。
女性ホルモンを投与されても症状が改善しないという人が結構います。更年期の症状と鉄欠乏の症状は非常に似ており、ホットフラッシュ以外はほぼ同じ様な症状を呈します。分子整合栄養医学的に調べてみると、更年期ではなく単なる鉄欠乏である場合が少なくありません。鉄欠乏以外には、タンパク質やビタミンB群の不足が原因の場合もあります。原因に応じた治療をしなければ、症状がよくなるどころか薬の副作用ばかり出てしまうことになりかねません。原因を正しく突き止めるためには、分子整合栄養医学的な血液検査が重要になります。