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がんの手術を受けた方が、今後の治療について相談に来られます。抗がん剤をするべきか否か、どういったアプローチをすれば再発を防げるか、などについて質問されることが多いです。進行がんの場合、抗がん剤治療が一時的に必要になります。ただ、明らかな転移がない場合に、念のため抗がん剤治療をしておきましょう、と言われる方が少なくありません。特に乳がんの場合に多いように感じます。抗がん剤は活性酸素を発生させてがん細胞をやっつける治療ですが、正常細胞も傷つけ発がんのリスクにもなりえるので、念のための抗がん剤治療には疑問を感じます。自分や自分の家族なら、念のための抗がん剤治療はせずに、高濃度ビタミンC点滴とビタミンA・Dによる分化誘導療法を行います。
がんの術後の患者さんに栄養処方案を提示しますが、患者さんの中には、「グルカンなどのもっと特殊なサプリメントを提案されるのかと思ったけど意外と普通の栄養なんですね」と言われる方がいます。分子整合栄養医学では貧血と低アルブミンの是正(プロテイン、BCAA、ビタミンA、ビタミンB群)を最重要視します。あとは先ほども書きましたが分化誘導のためのビタミンAとビタミンDをお勧めしています。とにかく貧血と低アルブミンの是正といった基本が重要なのです。これは、がん治療に限ったことではなく、すべての病気に通ずるものです。