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昨日は、栄養療法されているお二人から「妊娠したんですけど、サプリメントはどうしたらいいですか」というお問い合わせがありました。妊娠するよりも妊娠中の方がはるかに栄養素の需要が亢進しますので、引き続き栄養摂取をするようにお勧めしています。妊娠初期は器官形成期なのでビタミンB12や葉酸が欠かせません。妊娠中期から後期になると、赤ちゃんがどんどん大きくなっていきます。骨、内臓、コラーゲン(心臓の壁)を作るにはタンパク質、鉄、亜鉛などが欠かせません。妊婦健診では、貧血と尿の検査くらいしかしないので、アルブミン、フェリチン、亜鉛がどれほど低下しているのか産婦人科医もあまりわかっていないのではないかと思いますが、妊娠中期~後期に分子整合栄養医学的な血液検査をすると、↓向き矢印のオンパレードです。患者さんも↓向き矢印の多さにびっくりします。
妊娠は赤ちゃんにとってゴールではなくスタートにすぎません。妊娠中こそしっかり栄養素を摂取した方が赤ちゃんが健やかに成長します。栄養療法をせずに妊娠された方にも、一度分子整合栄養医学的な血液検査を受けていただきたいものです。妊娠中の栄養素摂取が赤ちゃんとお母さんの健康状態をよりよいものにしてくれます。