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私が「患者さんにビタミンCを5gは飲んでください」と言うと、「たくさん摂ってもおしっこで出ますよね」と言う患者さんがけっこういます。ビタミンCを摂り過ぎると腸管内圧が高まり吸収できなくなって下痢します。ためしに5gいっぺんに飲んでみたらわかると思いますが、おなかがゴロゴロ鳴って下痢します。効率よく吸収させるためには少量頻回摂取が必要です。アトピー性皮膚炎や副腎疲労の患者さんには、1日10g目標に摂取してもらいます。効率よく吸収させるためには1時間おきに1gずつ摂取するのが理想です。ただ人によって吸収できる量が違います。ビタミンCを身体が欲している場合は15gでも20gでも下痢しません。身体が欲する状態とは、炎症が強い・副腎疲労(副腎皮質ホルモンの需要が高まっている)などのことを指します。逆に皮膚炎が落ち着いてくると副腎皮質ホルモンの需要量が減るので少ない量でおなかがゴロゴロ鳴ってきます。腹鳴がその日はもうビタミンCは吸収できません、というサインになります。高濃度ビタミンC点滴の場合、腸から吸収させずにダイレクトに血管内に入れるので下痢は起きずに50gでも100gでも入れることはできます。