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登校できない身体的要因以外の原因

朝起きられず登校できない児童生徒が少なくありません。小児科を受診すると起立性調節障害という病名がつきます。倦怠感、頭痛などの身体症状が強くて起きられなくなることは思春期にはよくあります。成長に栄養が使われるために栄養不足になりエネルギー産生がスムースにいかなくなるからです。
しかし、エネルギー産生不足以外の原因で登校できなくなっている子もかなりの割合でいるように思います。特に中学受験をさせられている子、進学校に通っている子に多いと感じます。私は地元の公立小学校(やくざの子もいましたし、同級生の中にも数名やくざの道に入ったやつもいました)に通いましたが、地元の中学校が岡山1ガラが悪く校内暴力まっさかりの時でしたので、中学受験をして運よく受かり岡山大学教育学部附属中学校に通うことになりました。その当時岡山市には他に進学校がないので附属中学に優秀な生徒が多く集まっており、中学1年の時の成績は210人中70番くらい、中学2年の反抗期の時は160番以下になっていました。中学受験の勉強や進学校での生活(進学校に行くと周囲に優秀な子が多く劣等感を感じる)は、児童生徒にとってかなりのストレスになります。親の期待や親の押しつけもプレッシャー、ストレスになります。ただ、私の場合は、成績のことはあまり気にすることなく元気にチャリンコで桜橋を越えて通学していました。私の場合、おやじに勉強しろと全く言われなかったのがよかったのかもしれません。
選択理論なるものがあります。選択理論とは、すべての行動は自らの選択であると考える心理学です。強制されて行うことは本人にとってよくありません。自分の意志で考え行動すると運動でも勉強でもパフォーマンスが上がります。自分の子どもにも、小学校~中学校のうちはしっかり遊んだり運動したりすることが重要だと考え、外遊びとゲームと柔道をしっかりさせています。健康も人に強制されてはいけません。栄養療法も家族に無理やり連れてこられた人は、栄養素を摂取する意義や食事療法をする意義を理解しようとしませんので、治療がうまくいきません。登校できないお子さんの親御さんは、今一度お子さんの心の声をよく聞いてみてください。