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銀杏の毒

岡山大学医学部のある鹿田キャンパスにはイチョウの木があります。学生時代、競技スキー部のオフシーズンの練習で鹿田キャンパスの周りを2周ほど走るんですが、秋になると銀杏が路面に落ちており、踏まれてこの時期になると臭いにおいがしていました。先日guntûに乗船したのですが、料理に銀杏が少しでてきました。「おいしいので山盛り食べたい」と義妹が言っていましたが、銀杏には毒があるので食べ過ぎたらよくない、という話をしました。その数日後の医療記事で銀杏の毒性成分について書かれていました。銀杏の毒性成分は「ギンコトキシン」というそうです。このギンコトキシンはビタミンB6に似た構造をしており、ビタミンB6の代謝や機能を妨げ、大量に摂取すると、ビタミンB6欠乏の症状がでるそうです。ビタミンB6はセロトニン、メラトニン、GABAなどの神経伝達物質の合成に欠かせません
銀杏を食べすぎると、痙攣発作を起こすことがあるそうです。ギンコトキシンがビタミンB6の働きを阻害すると、脳の神経伝達物質GABAの産生が低下します。GABAは脳神経の興奮を抑制させるものなので。産生が低下することが痙攣の原因とのこと。赤ちゃんや小児がよく痙攣を起こしてんかん発作と間違われることがありますが、分子整合栄養医学的にはビタミンB6不足で痙攣がおきていることが多いのではないかと考えています。この銀杏の毒性成分は加熱しても毒性が低下しないそうなので、食べ過ぎないようにするしかないそうです。ちょっと多めに食べたい場合は、しっかりとビタミンB群を摂取しておいたほうがいいのかもしれません。