ＧＬＰ-１ダイエット

国民生活センターが「糖尿病薬によるダイエットで、トラブルや相談が増加している」として注意を呼び掛けています。問題になっているのは一部の美容外科で行われるGLP-1ダイエットです。GLP-1アナログという薬は糖尿病の治療に使われている注射薬（皮下注）です。GLP-1（Glucagon-like peptide 1）は小腸に存在するL細胞から分泌されるインクレチンホルモンで、その作用は、①インスリン分泌促進、②グルカゴン分泌抑制、③胃内容物排出遅延、④満腹感促進などがあります。③、④の作用で食事量を減らしてダイエットにつなげようと考えているのかと思います。しかし、インスリン分泌は脂肪合成を促す作用があるので、この点ではダイエットに逆効果になるように思います。ネットで調べてみると、「ストレスなく痩せる次世代のダイエット」と宣伝しているクリニックもありました。なかには、オンライン診療のみで注射薬を売っているクリニックもありました。とんでもないことを考える医者がいるものだと呆れます。薬なので当然副作用がつきものです。添付文書には、膵炎、腸閉塞、肝酵素上昇、悪心、胃不快感、下痢、」頭痛、めまい、蕁麻疹などの副作用が記載されています。
ダイエットに近道はありません。糖質を摂り過ぎない、代謝をあげるためにタンパク質をしっかり食べる、栄養欠損にならないためにビタミン・ミネラルはしっかり確保する、適度な運動などを地道に行うしかありません。ｇｄｍクリニックではオーソダイエットを使ったダイエットをお勧めしています。プロテインを中心にビタミンミネラルをたっぷり含有した栄養補助食品で、１日１食カロリーの多い食事に置き換えるダイエット方法です。ダイエット目的以外にも、栄養が万遍なく含まれているので美肌目的で飲まれる方もいます。