blog

人工授精・体外受精の前に栄養療法を

不妊症で検査をしても卵管、卵巣、子宮、精子に特に異常がない、と診断される方が少なくありません。原因がはっきりししない不妊症を原因不明不妊症機能性不妊症と言います。原因不明の場合、まずはタイミング療法を行います。何回かやって妊娠しない場合は、人工授精を勧められます。それでも妊娠しない場合は、体外受精、顕微授精という高度な技術を用いた治療に移行します。
原因不明といっても原因がないわけがありません。病気や症状のすべてに原因がありますは、原因を同定できていないだけの話です。分子整合栄養医学的には原因不明不妊症の多くは、細胞の分子濃度の乱れだと考えています。簡単に言うと栄養不足です。この飽食の時代に栄養不足?と思う人も少なくないでしょうが、現代人の多くに細胞の栄養濃度の乱れが起きているのです。インスタント食品、コンビニ弁当、パンなどでカロリーは容易の得られますが、細胞の維持に必要なタンパク質、ミネラル、ビタミン、ωー3系の脂質は大幅に不足しています。脂肪が多い、体重が重いから栄養が足りているわけではありません。
妊娠するにはエネルギーが必要ですが、エネルギー産生にはタンパク質・鉄・ビタミンB群などお栄養が必要です。また適正なホルモン分泌、健全な子宮内膜などにも栄養が欠かせません。これらの栄養が不足するとなかなか妊娠しません。ですから、原因不明不妊症を診断された場合、人工授精た体外受精をすぐ受けるのではなく、分子整合栄養医学的な血液検査を受けて栄養状態の評価をきちんとするべきです。血液検査をすると殆どの女性が栄養欠損状態なので、まずは妊娠に必要な栄養素の摂取をきちんと行うことをお勧めします。栄養療法によって、自然妊娠も望めますし、人工授精・体外受精をする場合でも着床率が大幅にアップします。