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日本人の平均身長は1979年生まれの人をピークに徐々に縮んでいるそうです。おぎゃーと産まれてから子供は日々成長しています。そして思春期になると急激に背が伸びますが、骨が成長するためには当たり前のことながら栄養が必要です。骨端線が閉じると背はもう伸びません。ですから、骨端線が閉じる前にしっかりと骨の成長に必要な栄養素をしっかり摂取する必要があります。骨端線が閉じてきているかどうかはある酵素の値をみればだいたい分かります。背を伸ばすためのサプリメントがネットで宣伝されていますが、あの内容では不十分です。骨=カルシウムと思いがちですが、骨が伸びるためにはカルシウムよりももっと重要な栄養素があります。
ではなぜ平均身長が縮んできているのでしょうか?日本人の妊婦さんに痩せの人(BMIが18.5未満ですと低体重=痩せに分類されます)が多いことは、私の著書「妊娠体質になりたい人は、肉を食べなさい。」やブログでも書いています。平均身長が縮んできている原因に、妊婦さんの痩せを挙げている研究者がいますが、私は直接的な関係はないのではと思っています。むしろ、生まれてからどういった内容の食事をしているか、生活をしているか、の方が身長を左右するのではないかと考えています。
骨が伸びるためにはタンパク質、鉄、亜鉛などが欠かせません。痩せのお母さんは、ダイエット志向が強く、自身が太りたくないのであまりがっつりとした料理を作らないのではないかと思います。また、共働きなどの関係で、できあいのものや簡単に作れるもの(炭水化物中心)で食事を済ます家庭も多いように感じます。
寝る子は育つと言いますが、寝ている時と運動後に成長ホルモンが多く分泌されます。しかし、最近の子どもは、ゲームやスマホ、塾通いなどの影響で、夜更かし・運動不足になっているケースも少なくありません。
背を伸ばすためには、タンパク質を中心とした食事・適度な運動・睡眠が欠かせません。「身長を伸ばしたい」という相談を親御さんから最近よく受けますが、骨端線が閉じてしまうと背は伸びませんので、この時期を逃さずにしっかりと上記のことを実践する必要があります。