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やってみないと分かりません

よく電話で、「こういった症状ですが栄養素代がどれくらいかかりますか?」と問い合わせがあります。およその目安はお伝えできますが、正直いくらかかるか分かりません。なぜなら、同じような症状でも原因が違う(原因が違えば処方内容が違ってきます)、栄養欠損の程度が違う、といった理由のため、摂取していただき栄養素の種類や量が違ってきます。保険診療は、この病名にはこの薬、この薬の薬価はいくら、と厚生労働省が決めていますので治療費はどこの医院でうけてもだいたい同じになります。しかし、栄養療法はオーダーメイド治療なので、この疾患なら一律いくらかからというふうにお答えできません。個々人の病態、栄養欠損状態に応じて治療内容を変えていますので、診察・血液検査をやってみないことには治療内容、費用は分からないのです。また、めだった栄養欠損がない場合は、栄養療法の適応になりませんので栄養処方もできません。血液検査結果に基づいて栄養処方案を提示しますが、最終的には患者さんにどれだけの栄養素を摂取するか選択してもらいます。ただ、食事だけではなかなか不足を補うことが難しいこと、治療用に設計製造されていないサプリメントではなかなかデータが改善しない、という説明はします。自己流で治療するかアドバイスに耳を傾けるかはご自身の判断にお任せしています。