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血液検査は当たり前のことですが、採血したその時点での血中の成分を評価します。血糖値、中性脂肪などは刻一刻と変化します。血液検査結果を見るうえで重要なことは、その値が以前とどう変化しているかという点です。やや高めな値をとる検査項目があっても、毎回同じくらい高いのならこれがこの人の体質なのかなと考えて病的意義は乏しいと判断します。また前回より値が急激に低下した場合は、出血などを疑うきっかけになったりもします。ですから、血液検査は定期的に受けることが非常に重要なわけです。
人間ドックや健康診断は、基準範囲内に入っているかどうかで判定されることが殆どです。コレステロールの値が基準値より高ければ「要治療」などのコメントがつくだけです。しかし、分子整合栄養医学では、値の変動を生化学や生理学的は背景を考えながら所見を付けていきますので、病気の早期発見につながります。