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不妊症改善に有効な栄養素はいくつかあります。まずは貧血、鉄欠乏を是正することが第一です。貧血ですと全身に酸素、栄養がうまく行き渡りません。また鉄不足ですとエネルギー産生が低下したり子宮内膜が不健全になったりします。
その他に重要な栄養素を挙げますと、ビタミンD・ビタミンE・セレン・CoQ10(コエンザイムQ10)・亜鉛などがあります。ビタミンDは卵巣機能改善・着床促進・妊娠維持などに欠かせません。ビタミンEは卵巣内での活性酸素を消去・卵巣機能改善・ホルモンバランス改善などの作用があり、妊娠ビタミンとも呼ばれています。セレンは生殖機能を低下させる有機水銀の作用を減弱させてくれます。CoQ10は卵巣機能改善、胚の質向上、精子の質向上などの作用があります。
卵巣、卵管、子宮、精子などに大きな異常がないのになかなか妊娠できない(機能性不妊症・原因不明不妊症)の場合、多くは背景に上記のような栄養素の不足が潜んでいることが殆どです。分子整合栄養医学的な血液検査と治療用の高容量の栄養素摂取にて、多くの場合妊娠可能です。最近では、産婦人科でもサプリメントを処方しているところがありますが、分子整合栄養医学を学んでいないDr.の場合、栄養欠損の診断が適切でなかったり栄養素の含有量が少ないものを処方したりするので血液データが改善していないケースによく遭遇します。原因不明不妊症でお悩みの方は是非分子整合栄養医にご相談ください。