水銀摂取によって、精巣重量の減少、テストステロンの低下、精母細胞や精子細胞のアポトーシスなどが起きるという動物実験結果があります。血中水銀濃度は海産物摂取が多い人ほど高くなることが判っていますが、香港の大学の研究では、不妊グループとそうでない対照グループを比較すると、不妊グループの血中水銀濃度が有意に高いという結果がでています。
魚にはω‐3脂肪酸やセレンといったよい栄養素が含まれていますが、魚の食べ過ぎで水銀濃度が高くなってしまうのも困ります。EPAやDHAといったω‐3脂肪酸やセレンは妊娠によい栄養素なので、魚中心の食事をしている方は、肉、魚、卵、豆腐などバランスよくたべて、必要ならばサプリメントでこれらの栄養素を補うのがよいかと思います。