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意識高いお母さんは、「食事には気を付けています。バランスのよい食事を心がけています」と言われる方が多いです。オーガニックの野菜を使った料理をよく作られているようです。成人すれば、食物繊維やカロテノイドを摂るために野菜も食べないければいけません。しかし、「成長期の子どもには野菜はどうでもいいです。優先順位が高いのは骨、筋肉、血液の材料となる肉、魚、卵です。」と言うと驚かれる方が少なくないです。
バランスのよい食事とはいったい何か?答えは一つではありません。年齢、性別、持病の有無によって必要な栄養素の種類や量は全く違ってきます。子どもの場合、成長のために栄養の需要が亢進しています。成人男性は生理がないので鉄の補給を女性ほどする必要はありません。多くの成人男性のフェリチン値は100ng/mlを超えています。妊婦さんは赤ちゃんの成長のために鉄、亜鉛、タンパク質、ビタミンBなどの需要が大幅に亢進していますし、授乳婦さんは質のいい母乳をだすためにタンパク質、亜鉛、ビタミンBなどが欠かせません。リウマチや皮膚炎の患者さん炎症で体蛋白が多く壊れるので修復のためにより多くのタンパク質が必要になります。
バランスにこだわりすぎると栄養不足になる可能性があることを知っていただきたいです。そのためには、分子整合栄養医学的な血液検査をしてどういった栄養素がどれくらい不足しているかを把握するのが理想です。