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PMSという用語はよく使われるので知っている方も多いと思いますが、「月経前症候群」ともいい月経前になると、頭痛、腹痛・乳房の張り・むくみ・イライラなどの症状が出現するものです。PMSとは別にPMDDいう用語があります。とは月経前不快気分障害のことで、月経前に急に悲しくなる、涙もろくなる、いらいらする、怒りっぽくなる、気分が落ち込む、自分を責めてしまう、不安になる、といった精神症状が強く表れ、月経が開始するとおさまるという病態です。排卵から月経開始までの間の黄体期にはプロゲステロンの分泌が盛んになりますが、PMSやPMDDはプロゲステロンとエストロゲンのアンバランスが関係していると考えられています。
分子整合栄養医学的にはPMSは亜鉛、ビタミンB、トコトリエノールなどの不足が関係しているものと考えています。PMDDですが、脳の神経伝達物質であるセロトニンの不足がある人に多いと考えられています。セロトニンも当然栄養でできます。アミノ酸・鉄・ビタミンBなどが合成に欠かせません。PMDDの治療は心療内科ではSSRIなどの抗うつ剤を使うのが一般的ですが、抗うつ剤には対症療法ですし自殺企図や胃腸症状などの副作用がありますので、あまりお勧めできません。根本的に改善させるためには、分子整合栄養医学的な血液検査を受けて不足している栄養素を補充することが重要です。