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起立性調節障害の治し方

児童・生徒で「力がでなくて朝起きられない」「だるい」「めまいがする」「意欲が湧かない」「頭痛がする」「おながが痛い」などの症状があり登校できない場合、まず親御さんが困るのが、何科を受診すればよいかということです。小学生なら小児科を受診するでしょうが、中学生高校生ともなるといわゆる子供ではないので小児科を受診するのをためらいます。小児科を受診した場合、起立性調節障害と診断されます。しかし、高校生の場合は内科を受診することも珍しくなく、血液検査等で異常がなければ「心の問題と思われますので心療内科を受診してください」と言われるケースが時々あります。心療内科で問診され「だるい、意欲が湧かない」などと答えると「うつ病」とか「適応障害」などと診断されてしまうことが少なくないようです。
何度もブログで書いていますが、起立性調節障害という診断がそもそもの間違いですが、内科や小児科を受診するとこうなってしまいます。では何科を受診すればよいかというと手前味噌になりますが分子整合栄養医になります。起立性調節障害の原因は自律神経の乱れと考えられていますが、自律神経の乱れが原因であることは稀で、大半が栄養欠損によるエネルギー不足が原因なのです。原因を間違えると当然治療がうまくいきません。
10代の子どもは、成長期なので成長のために栄養の需要が大幅に亢進します。骨が伸びるのに鉄、タンパク質などが必要ですし、血液の量も増えますのでビタミンB群、鉄、タンパク質が必要になります。エネルギー産生はミトコンドリアで行われますので、鉄不足ですとエネルギーがうまく作れません。成長が止まると栄養の需要が減るので徐々に鉄の貯金は増えてきて男子の場合は自然に治ることも多いですが、女子は月経が始まるのでなかなか鉄の貯金が回復せずに長引くケースが少なくありません。
起立性調節障害を早期に治したい場合は、まずは正しく原因を知ることです。そのためには、小児科や内科を受診するのではなく、分子整合栄養医に相談していただかなくてはいけません。血液検査のデータの読み方にポイントがあること(いわゆる基準値で判断してはいけない)、栄養欠損でいろいろな病気が起きることを認識していないこと、などがその理由です。
学校に行きたくても、身体がだるくて起きられない・頭痛・めまい、などの症状で登校できない場合は、栄養欠損の可能性が大ですので、是非分子整合栄養医にご相談ください。