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気分が落ち込む、急に悲しくなる、意欲が湧かない、涙が急にあふれる、身体がだるい、すぐ疲れる、ぐっすり眠れない、頭痛、動悸、胸痛などの症状が出てると、通常まず内科を受診します。そして、血液検査や心電図検査で異常がなければ「うつ病と思われるので心療内科を受診してください」、言われることが多いです。
精神的ショック、仕事等での過度のストレス、連日の残業、などがある場合は、いわゆるうつ病として抗精神薬の内服も必要になることがあります。しかし、精神的肉体的な負担がさほどないのに、冒頭のような症状が出現した場合は、特に女性の場合は栄養欠損が原因であることが殆どです。人間の身体は全部食べた栄養から作られていますが、セロトニンという幸せを感じる脳内の神経伝達物質も栄養でできています。必須アミノ酸・鉄・ナイアシン・ビタミンB6などの栄養を材料として合成されます。女性の場合、月経の関係で潜在的に鉄が不足している人が多いです。そこに、不適切なダイエット、子宮筋腫による月経過多などの条件が加わると潜在性鉄欠乏の状態から一気に鉄欠乏に傾いてしまい、うつ症状が出現します。
心療内科で処方される選択的セロトニン再取込阻害剤は、栄養不足でセロトニンの在庫が枯渇している人には効きません。また、鉄は薬の代謝に関係する酵素の材料でもあるので、鉄不足の人が薬の副作用も出やすくなります。
精神的肉体的な負担がさほどないのに冒頭のような症状がでた女性は、栄養欠損が関係している可能性が大ですので、心療内科を受診する前に是非分子整合栄養医にご相談ください。