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何年か前のNHKスペシャルで血糖値スパイクについて特集されていました。食後すぐに血糖値が急上昇し140mg/dlをはるかに超え、短時間でまた正常範囲に戻る場合を血糖値スパイクと言います。調査で1400万人以上の日本人に血糖値スパイクが生じている可能性があるとのことです。しかし、健康診断では空腹時に採血するのが一般的で、この血糖値スパイクを捉えることができません。血糖値スパイクが見られる人は一種の糖代謝異常と考えます。ですから、将来糖尿病に移行するリスクが高い状態と言えます。
中性脂肪は食後だと食事中のカイロミクロン(脂)が血液中に入ってくるので値が高くでてしまいます。中性脂肪の値を正確に判定するのがいいか、血糖値スパイクを捉えるためにあえて食後1~2時間くらいで採血をするか、ということになります。私は血糖値スパイクを捉える方が、将来の病気の予防につながるのではないかと思っています。1年ごとに空腹時と食直後で健診を受けるのもよいかもしれません。