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女性の多くは月経の影響で鉄欠乏に傾いており貧血の人も珍しくありません。実は子どもも貧血の子が多いのですが、採血をする機会が少ないので診断されることが少ないだけです。子供も成長のために鉄やタンパク質の需要が亢進しているので貧血になりやすいのです。先述したように女性の貧血は珍しくないので、内科や産婦人科ではヘモグロビンが基準値を少し割っているくらいなら「軽い貧血がありますが、問題ないでしょう」と治療の対象にされないことが多いようです。
しかし、分子整合栄養医学では貧血は万病の元と考えていますので、積極的に治療すべき病態なのです。関節リウマチなどの膠原病の発症には貧血が関与していると思われます。筋骨隆々の血の気の多い男性でリウマチになる人はいません。貧血が長期続くと心臓に負担がかかり心不全のリスクにもなります。
ヘモグロビンを基準範囲内に戻すだけでは不十分です。貯蔵鉄(フェリチン)をしっかりと高めてあげておくことが重要です。貯蔵鉄の値が低い=鉄欠乏の状態ですと、うつ症状・慢性疲労・パニック・不安・粘膜トラブル・小じわ・肌のたるみ・肩こりなどの原因にもなるからです。保険の鉄剤は非ヘム鉄なのでフェリチンがなかなか増えません。gdmクリニックではヘム鉄の摂取をお勧めしています。