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原因不明のγ‐GTP高値

健康診断で測定される項目の一つにγ‐GT(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)があります。γ‐GTはお酒をよく飲む人が高くなります。今年の健診でガンマが100以上あったと自慢げに話す人もいます。γ‐GTは飲酒、脂肪肝、薬剤性肝障害(サプリメントも含む)、胆道系の疾患などで高くなります。しかし、お酒も薬もサプリメントの飲まない、太っていないのにγ‐GTが高い人が時々います。この場合は、グルタチオン不足を疑います。γ-GTは、ペプチドのN末端のグルタミン酸を他のペプチドまたはアミノ酸に転移する酵素であり、グルタチオン(GSH)の生成に関与している酵素だからです。生体内還元物質であるグルタチオンは、活性酸素種の除去(抗酸化)や重金属など生体異物(毒物)の解毒を行ってくれる重要な成分です。何らかの理由で活性酸素が体内に多く発生している状態にあると、グルタチオンをたくさん作るためにγ‐GTが高くなることがあるわけです。この場合は、グルタチオンの内服や点滴をするとγ‐GTが低下します。