栄養素が保険適応されない理由

サプリメントが保険適応されれば負担が少なくてすむのにと言う患者さんがいます。サプリメントでも合成のものなら認可される可能性はなきにしもあらずですが、天然のビタミンＡやビタミンＥは認可されることはありません。天然の栄養素は時間とともに力価が落ちてきます。保険の決まりで２年間力価に変化がないことが必要なので力価が変わってくる天然の栄養素はこの点をクリアできません。ユベラなどの合成のビタミンＥは、変性しないように酢酸でＯＨ基にふたをしています。変性しない、力価が変わりない、といった代わりに抗酸化作用を発揮できません。これでは本来のビタミンＥの役目を発揮できません。
また特許をとってこそ薬は高く売れますが、ヘム鉄やプロテインなどは特許などないのでだれでも作れるので儲けがでません。こういった理由でサプリメントは保険適応にはまずならないと思います。