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COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックのために緊急事態宣言が4月にだされ、不要不急の外出を控えるようにと言われていたため、屋外に出る機会が減っています。そのため、「ビタミンD不足が懸念される」という記事を見ました。紫外線の一つであるUVBは、皮膚でのビタミンDを生成を促してくれます。5月はUVBの量が多いのですがが、ガラスを透過しにくく、窓を閉め切った室内にはほとんど入ってこないため、外出せずに室内で過ごしているとビタミンD不足に陥る危険性があります。ビタミンDは、粘膜の健全化や免疫能を維持するのに欠かせませんので、感染症に罹りやすくなってしまいます。また、腸管からのカルシウムの吸収に必要な栄養素なため、骨粗しょう症や骨軟化症の原因にもなります。
gdmクリニックでは、不妊治療の患者さんにビタミンDを測定することが多いです。ビタミンDは、卵巣機能維持、着床、妊娠の維持などに必要な栄養素でもあります。25OHビタミンD(ビタミンDの貯蔵量)を測定するのですが、女性の多くはビタミンD欠乏状態です。女性の場合、日焼けするのを避けるために日焼け止めクリーム、長袖、帽子などで紫外線にあたることが少ないことが関係しているのかもしれません。ベランダや庭で適度に紫外線を浴びる、ビタミンDのサプリメントを摂取する、などしてCOVID-19予防や骨の健全化を図ることをお勧めします。