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人間は酸素を利用して生きているため、利用過程において活性酸素が発生してしまいます。適量の活性酸素は、病原菌をやっつけるのに有用ですが、過剰に発生すると、細胞を酸化させてしまい、病気や老化の原因になってしまいます。人間はビタミンCやビタミンEを体内で合成できないので食事等で摂取しなければいけません。
ビタミンEの投与によって、卵巣重量の増加、排卵の促進、黄体の増加、月経周期の正常化などが見られることはよく知られていますが、卵巣の老化予防にもビタミンEは有効なのです。卵巣は周期的に排卵をして妊娠に備えますが、排卵期の卵胞内では活性酸素が多く産生されています。活性酸素が多く発生しすぎたり活性酸素の消去をしてくれる抗酸化物質の量が少なかったりすると、卵巣にダメージが起きますが、これを防ぐために、卵胞細胞の細胞膜にはビタミンEが多く含有されています。細胞膜にビタミンEが不足すると活性酸素の消去がうまくできず、卵巣の老化や不妊の原因になってしまいます。
妊娠を考えている方、なかなか妊娠しない方、卵巣の老化を防ぎたい方には是非ともビタミンEの摂取をお勧めします。ただし、合成のビタミンEは生体にとって異物なので天然のものと同じように体内で利用されませんので、天然のビタミンE、しかもα・β・δ・γトコフェロールとトコトリエノールの計8種のビタミンEを含むものをお勧めしています。