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がん患者さんのCOVID-19予防対策

早期がんでない場合、手術のあとに抗がん剤や放射線治療が必要になります。特に抗がん剤治療は、骨髄抑制による副作用で白血球が減少するため、感染のリスクが高まります。白血球減少以外にも、小腸粘膜へのダメージもおきます。腸管は成人の免疫の主役を担っていますので、この副作用も免疫力が低下して感染しやすくなる原因になります。
今、世界中でCOVID19(新型コロナウイルス感染)が猛威を振るっています。感染予防のためには、外出を控える、手洗いをするといった基本的なことが重要になりますが、やはり免疫力を高めておくことが感染防御には欠かせません。抗がん剤の副作用(骨髄抑制、腸管へのダメージ)を軽減するためには、加熱処理乳酸菌・グルタチオン・ビタミンA・などが重要になります。また粘膜での免疫能を高めるためには、ビタミンA・ビタミンD・グルタミンなども欠かせません。患者さんの中には、抗がん剤治療をうけても、これらの栄養素をしっかり摂取していると、白血球の減少もなく治療を無事終えた人もおられます。他院で抗がん剤治療を受けている方で、白血球が減少する、免疫力の低下が気になる、といったご相談もお受けしています。