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体外受精と並行して栄養療法を

不妊症と診断された場合、まずはタイミング療法、次に人工授精を行いますが、人工授精も何度か失敗すると体外受精を勧められます。しかし、体外受精をしても多くの方はなかなか着床しません。それは背景に栄養不足があるからです。卵子の質を高めるためにも子宮内膜の状態をよくするためにも栄養は欠かせません。体外受精を何度しても着床しないと、先行きが不安になり他に何かいい治療方法はないかと模索されだす方が多いようです。まずは漢方治療を始める人が多いですが、漢方薬では栄養欠損は是正されませんので当然効果は殆どでません。その他に整体で骨盤のずれを治すといいと聞いたりして整体治療を受ける人もいるようですが、整体当然栄養欠損を是正しませんので、栄養欠損が関与している機能性不妊症には効果は期待できません。最終的に行く着く治療方法が栄養療法です。
体外受精を何度してもうまくいっていない方の殆どが血液検査をすると栄養欠損が見られます。細胞の分子濃度を高めるには、ある程度の月日がかかります。スポーツジムで筋肉をつける、脂肪を落とすのに時間を要します。塾に通って勉強して成績がある程度上がるのにも数か月は月日を要します。栄養素で細胞を強化するのにも当然時間がかかります。また栄養療法は容量依存性に治療効果を発揮しますので、少ない量をいくら長期間飲んでいても細胞の栄養濃度が是正されませんので治療効果があらわれません。摂取する量が多いとびっくりされる方がいますが、処方している量は最低限飲んでいただきたい量で、本音を言うと鉄やプロテインなどは1.5倍くらいの量を飲んで欲しいのですが、費用が高くなるのでなかなかそうもいきません。
体外受精を何度してもうまくいかず、栄養欠損が顕著な場合は、ひとまず体外受精を3か月から半年お休みして、その間にしっかりと栄養摂取をしてもらうのがベストです。体外受精は1回するだけで栄養療法の半年から1年分の費用がかかってしまいますので、その分をしっかりと栄養摂取にまわしていただくのがよいです。
とにかく体外受精をしている間は諦めずに栄養療法を継続して行っていただきたいと思います。2年以上粘り強く栄養摂取を継続して妊娠できたというケースもあります。栄養は裏切りません。