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国際オーソモレキュラー医学会が、ビタミンCなどの栄養素の投与による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の可能性について展望した示した医療ニュースを目にしました。ビタミンC、ビタミンD、亜鉛に感染予防のエビデンスがあるとのことです。
米・エール大学での研究では、2009年9〜12月、健康成人198人を対象として1カ月ごとに血清25-(OH)ビタミンD を測定した結果、25-(OH)ビタミンD値が38ng/mL未満に比べ、同以上の被験者では急性ウイルス性呼吸器感染症の感染者は3件のみであり、罹患リスクは3分の1に減少 (P<0.0001)し、罹患日数も大幅に短縮したとのこと。
また、フランスの2つのクリニックで、感冒で来院した患者にプラセボもしくはビタミンC1g+亜鉛10mgを5日間投与する研究が実施された結果、ビタミンC1g+亜鉛群で感冒症状の有意な早期改善が認められたとのこと。
国際オーソモレキュラー医学会では、COVID-19患者には、基本的治療に加えて、ビタミンC点滴とサプリメント摂取を推奨しているそうです。重症敗血症、敗血症性ショックにおけるビタミンCの効果も臨床試験から明らかになっており、中国・武漢大学付属中南病院は、COVID-19による重症肺炎患者の治療に1日24gのビタミンC点滴を併用する臨床試験を開始することを発表したそうです。また、2月17日付で中国・西安交通大学付属病院もCOVID-19による重症肺炎患者の治療に高濃度ビタミンC点滴を併用する臨床試験を開始すると発表しているとのこと。高濃度ビタミンC点滴による治療効果がどれくらいあるのか知りたいところです。
オーソモレキュラー学会の指針と私の実践している予防方法だけでは不十分であると私は考えています。ビタミンC・ビタミンDは感染予防には重要だと思いますが、やはりビタミンAとグルタミンを含むタンパク質は免疫能アップには欠かせません。その他にはFK-23菌による腸管免疫強化なども重要だと思います。