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がんの再発予防は術後早期に

がんと診断された場合、遠隔転移がなければ外科手術になるのが一般的です。早期癌でない場合は、術後に補助化学療法(抗がん剤)を行います。抗がん剤治療を半年から1年行いますが、1年半後くらいに再発することが多いようです。抗がん剤治療を1年しかしなかったから再発するのではなく、抗がん剤治療だけではがんをやっつけきれていなかったから再発するのです。
では、再発予防にはどうすればよいかと言いますと、抗がん剤治療と併用して栄養療法や高濃度ビタミンC点滴を行うことで再発率が低下することが分子栄養学研究所の追跡調査で明らかになっています。抗がん剤の副作用で骨髄や小腸にダメージが来ます。骨髄は免疫に関わる赤血球や白血球を造る臓器ですし、小腸は成人の免疫を担う臓器ですので、この2臓器にダメージが起きると免疫能が低下してがんが増殖しやすくなります。また小腸にダメージが来ますと下痢、嘔気などの消化器症状がでて栄養がちゃんと摂取吸収できなくなってしまい、貧血低アルブミンが悪化してしまいます。骨髄や小腸のダメージを軽減するためには、GSH、グルタミン、ビタミンAなどの摂取が欠かせません。貧血や低アルブミンを予防するためには、ビタミンA、ビタミンB群、プロテイン、BCAAの摂取も大切です。がんのアポトーシスを促すためにはフコイダンFK23菌(乳酸菌)の摂取が有効です。ビタミンCの血中濃度を3500μg/ml以上にするとがん細胞の増殖を抑えることができますので、週に2~3回ビタミンCを75g点滴する高濃度ビタミンC点滴も再発予防には欠かせない治療です。
再発がわかってから慌てて受診される方が多いですが、再発してからではなかなか治療がうまくいきません。是非ともがんと診断された場合は、術後早期に栄養療法を開始されることをお勧めします。