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新型コロナウイルスの感染者が日本でも急増しています。感染経路が不明のケースが増えてきており市中でも感染する病気になりつつあるようです。TVの情報番組でも、免疫力の低下した人は重症化する恐れがあるので気を付けましょうと言っております。免疫力や防御力が低下している人とは、高齢者、糖尿病・抗がん剤治療・膠原病や臓器移植後(免疫抑制剤を内服)の患者さん、喫煙者などが挙げられます。高齢者はタンパク質を食べる量が減っています。また体蛋白の異化亢進、同化低下も起きていますので体内のタンパク質が不足している人が多いです。ウイルスや菌と闘ってくれる免疫細胞や抗体もタンパク質が材料なので、タンパク質不足の高齢者は感染、重症化しやすくなります。
防御力、免疫力を上げるにはどうすればいいかといいますと、以前にも書きましたが、まずは粘膜を強化することです。グルタミンを含むタンパク質、ビタミンA、ビタミンDなどを摂取して粘膜強化と粘膜での分泌抗体を増やすことが重要です。また、成人の免疫の主役は腸管なので、フェカリス菌などの免疫活性力の高い乳酸菌や善玉菌のえさになるプレバイオティクスを摂取することも感染症対策には有効です。その他には、日ごろからストレスを溜めこまない、睡眠時間をちゃんと確保する、なども免疫力維持には重要です。喫煙すると粘膜にダメージを与えますので禁煙もしたほうがよいでしょう。分子整合栄養医学的には、高濃度ビタミンC点滴でNK活性を高める、オリーブ葉エキスでウイルスや菌を撃退する、といったことも有効だと考えています。尚、高濃度ビタミンC点滴をする場合は事前にG6PDという酵素の有無を血液検査でチェックしておかないと点滴ができません。