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ある調査結果では、なかなか妊娠できない夫婦は6組に1組おられるとのこと。しかし不妊で医療機関を受診したことがあるカップルは半数ちょっとだそうで、残りのカップルは未受診だそうです。産婦人科を受診することに抵抗がある、自然な形で妊娠したい、などの理由で医療機関を受診されないようです。自然妊娠を待っていたら何年も過ぎてしまい高齢になって焦って産婦人科を受診されるケースも少なくないようです。分子整合栄養医としては、結婚して妊娠を考えたらまずは分子整合栄養医学的な血液検査をうけて細胞レベルでの栄養状態を把握してもらいたいです。極端な栄養欠損がある場合は、妊娠しにくいので、食事療法なり栄養療法なりをしていただきたいです。
産婦人科での不妊治療も栄養欠損があるとなかなか着床しません。卵管、卵巣、子宮、精子に問題がないけれど妊娠しないという人がかなりおられます。原因がはっきりしない不妊症の場合、機能性不妊症とか原因不明不妊症と診断されます。この機能性不妊症の背景には多かれ少なかれ栄養欠損が関係しています。ですから、産婦人科の治療と並行して分子整合栄養医学的な血液検査も受けていただきたいです。体外受精を何回も受けるも着床しない状態が長期間続くと、焦って違う治療方法も考えるようになり、栄養療法にやっとたどり着くという方が殆どです。しかし、卵子にも限りがありますし、卵子も老化していきますので、できるだけ早い段階で栄養療法を開始していただいた方が早く結果がでます。
機能性不妊症について私が書いた本が「妊娠体質になりたい人は、肉を食べなさい。」です。妊娠を考えている方、結婚された方、結婚予定の娘さんがおられる親御さん、などに是非できるだけ早い段階で読んでいただきたい本です。飽食の時代に栄養不足で妊娠できないわけがないと栄養のことを軽視している人が多いですが、人間の体はすべて食べた栄養でできています。妊娠するにはエネルギーが必要ですが、エネルギー産生も栄養がないとスムースに行きません。体外受精は着床しなくても何十万もの費用が発生します。しかし、栄養は裏切りません。妊娠する前に、肌の調子がよくなった、疲労感が改善した、といった副効果が得られます。
妊娠を考えている方は、是非とも分子整合栄養医学的な血液検査で現在の細胞レベルでの栄養状態をチェックされることをお勧めします。gdmクリニックでは、不妊治療に関してのみ遠隔診療を行っています。岡山市近郊に棲まれている方は、クリニックを受診してくださればいいのですが、九州や関東に在住の方はなかなか受診できないと思いますので、是非とも不妊治療の遠隔診療を利用してください。