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薬の見直し

クリニックと自宅が近いので昼ごはんは自宅に戻って食べます。その時に昼の情報番組を見るのですが、家計を見直すコーナーがあります。年金暮らしの老夫婦の家計の見直しを先日していましたが、医療費が2人でなんと月2万5千円もかかっています。1割負担の場合ですと実質の医療費は25万円ということになります。どういう疾患でどういう治療を受けているのか分かりませんが、し薬の処方内容を大幅に見直す必要があるのではないかと思います。
基本的に医療機関にかかると、薬の種類が減ることはあまりなく徐々に薬の種類が増えて、気が付けば10種類以上服用しているという高齢者は珍しくありません。薬は異物なので解毒排泄しないといけませんし、多かれ少なかれ副作用があります。認知症の3割近くが、眠剤や抗不安薬による薬剤性認知症の可能性がある、という記事を先日読みました。高齢者は、医者にこの薬は要らないとなかなか言えない人も多く、飲まずに家にため込んでいる人も少なくなりようです。
私は、限られた疾患(高血圧症、糖尿病など)にしか薬を処方しません。他院から転院されてきた方の薬も、大幅に減らします。(生理学的に意味がない薬が多いため)家計の見直しも必要でしょうが、薬の見直しも今の日本では必要ではないかと思います。薬の見直しをすることで家計の見直しもできるかもしれません。