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必須脂肪酸のω‐3脂肪酸とω‐6脂肪酸について先週NHKスペシャルで放映されていました。必須脂肪酸は体内で合成できない脂肪酸なので食事から摂取しないといけません。ω‐3は、赤血球の変形能をアップ、LDLコレステロールや中性脂肪を低下、認知機能向上などの作用があります。ω‐6には白血球を活性化させて病原菌と闘う力をアップ、脳機能を維持する、などの作用があります。いずれも重要な脂肪酸なのですが、問題になっているのはω‐3とω‐6のバランスです。健康に気を配った食事をしているという、「あさイチ」リポーターの松岡忠幸アナウンサーに血液検査をしてもらったところ、結果は、1:7.5とωー6脂肪酸が過剰でした。麻布大学の守口徹教授によれば、現在の日本人のωー3:ωー6のバランスは、1:10にもなっているそうです。ω‐3とω‐6の理想的なバランスですが、大規模疫学調査が長年続けられている福岡県・久山町の研究によれば、血液中のω‐3(EPA):ωー6(アラキドン酸)のバランスが、1:2くらいまでは心臓病での死亡リスクが低く抑えられていますが、それを超えてオメガ6の方が多くなると、急激に死亡リスクが高まることが示唆されているそうです。ω‐3は青魚、鮭、エゴマ、亜麻仁油などに多く含まれています。ω‐6は大豆油、ごま油、卵、肉などに多く含まれています。現代人の食事ではどうしてもω‐6脂肪酸の割合が増えてしまいがちです。
私はEPA&DHAのサプリメントを飲んでいるので脂肪酸4分画の検査ではEPA:AA(アラキドン酸)の比は1:1.8でまずまずでした。どうしても我が家も肉や魚、揚げ物が食卓に並びがちなので、さっそくサバを買ってきました。なかなかおいしい魚が手に入らな場合は、サバやサンマの缶詰でもよいかと思います。